イタリアのエコオーガニックシャンプーHC+Proのオフィシャルブログです。


by hcpluspro

化粧品と放射線 (やや長文です)

皆様こんにちは。

地震の次は原発の問題が日に日に大きく叫ばれていますね。
情報がどんどん錯綜して何が何やら訳が分からなくなってしまいそうなのですが、
自分なりに情報を取捨選択してどのような態度で自分はいるのかを決めていきたいものです。

そして情報を取捨選択することの他にもう1つ大切だと思うことが、
「情報を取捨選択することができる幅が広くない人への情報提供、もしくは自分が決めた方向性への導き」のような気がしています。
例えばインターネット(今日はインターネットで得られる情報がリアルタイムかつ莫大なので、それが欠けるだけでも得られる情報の量は相対的に減りますよね)を利用しないお年寄りの方。
また、お子様がいらっしゃる方はお子様。

先日近所のパン屋さんで店員さんと話していて聞いたのですが、お客様の中でも情報をテレビや新聞のみ、またはそのどちらかに頼らざるをえない方などは、どうしてもそこから得られる情報を見た時に不安になり、その結果本当に危機感を感じて食料を普段よりも多く買いだめたりするのだそうです。
また、物流ルートを混雑させないためには個人的に荷物を送るのを控えた方がいい場面で、スーパーに食料がないからとお子様に食料を送ろうとする親御さんなどの例もありました。

しかしこうした行動もただ単に責めるべきものかというとそうも言えず、もし誰かが「食料はこういう理由でなくなりませんよ」「こういう理由で荷物を送るのは控えた方がいいですよ」と一言伝えることができたら、状況は少し変わるのではないかと思います。

そんなこんなで、「私たち働く世代がしっかり身近な人から支えていかなくちゃね」という話をパン屋さんで延々と話してしまいました。


さて、前フリがずいぶん長くなってしまったのですが、今日は今いちばんニュースを賑わせている話題といえる放射線の話をしたいと思います。

放射線の話とはいっても、私共はそういった関連のプロではなく、あくまで美容メーカーですので、化粧品に関する放射線の話をしていきます。
どちらかというと輸入化粧品の話です。
最近のニュースで言われている、野菜や牛乳に放射性物質が〜という話とはまた別の話です。

HC+Proが取得しているICEAもそうなのですが、ヨーロッパ各国の有機認証の認定基準として、

「原料及び製品に放射線照射は使用しない」

という項目が必ずといっていいほどあります。

放射線というとどちらかというと食品との関連を思い浮かべることが(今の時期でなくても)多いかと思うのですが、化粧品にも放射線との関連性はあるのです。

化粧品では、ガンマ線や電子線などの放射線を用いて製品の滅菌を行うことがあります。
梱包まで施した最終的な製品に行うことができ、梱包形態の制限も少ないなどといったメリットがあります。
放射性物質が残留するということも特にないと言われます。
ですがそれでも放射線というものに対して日本での意識はというと「なるべく避けたいもの」というような認識が強いようです。

また、原材料で放射線照射されたものが使われる例というのは調べた限りでは見受けられませんでしたが、1つ気になるのがEU諸国やアメリカ、カナダ、中国、韓国など、様々な国で香辛料やハーブに放射線照射が認められているという点です(日本では認められていません)。
化粧品にもハーブは使われますね。

実際に放射線照射されたハーブが原料として化粧品に入っているという明確な例は見つけられませんでしたが、そもそも現在の日本の化粧品の輸入制度では原材料に放射線照射されたハーブが使われていたとしてもそれを見分けることができないというのが現状です。
食品の場合は輸入の際にチェックされますが、化粧品ではされないからです。

とはいえ放射線照射の是非については、まだまだ議論されている部分も多く、メリットもあり一概に否定できるものではないように思います。
製品への照射には製品の温度を上げることなく確実に滅菌することができるというメリットがありますし、香辛料やハーブへの照射も、各国が安全性やメリットを考慮したうえで取り入れているものだからです。
実際に放射線照射を何らかの形で使っている化粧品による健康被害などというのも特に聞いたことがありません。

ここまで読んでいくと、

「じゃあ結局どうすればいいの?」

と言われてしまいそうですが、それにつきましては1人1人ご意見が異なってくることと思います。
「安全なら別に気にしすぎても仕方ない」という方もいらっしゃれば、「やっぱり不安なので避けたい」という方もいらっしゃることと思います。
そしてそれはどちらもそれぞれの立場において正しいのではないかと中の人個人としては思います。

ただ、「自分は放射線照射された食べ物や化粧品は取り入れない!」と決めたら、その時はある程度は意識的に情報を集める必要がありそうです。
その点で、ヨーロッパの有機認証を取得している製品は、放射線照射されたものを避けるという観点から見た時に1つの目安にすることができるのではないかと思います。

いつもより堅めの話のうえにやや長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
[PR]
by hcpluspro | 2011-03-22 16:33 | オーガニックの話